パリのホテル,深夜2時に思うこと

スポーツは好きだし、球技全般はたいてい人並にこなせるが、
その中でいうとラケット系スポーツには幾分の苦手意識がある。

しかし、紳士のたしなみとしてテニスくらいはできるようにしておくべきだろうと思い、
大学院生時代に同期の友人の手ほどきをうけた。

おかげで(お遊びていどなら)なんとか淑女とのラリーを楽めるくらいにはなった
(問題は、そういう機会が実際には殆どない、いや全然ない、という事だけれど)。
当時はバスケやらサッカーやら、平日の昼間でも気にせず遊んでいた。
平和な時代だった。

で、テニスといえば、全仏オープンテニスというおおきな大会がある。
運悪くこの日程に重なってしまった今回のパリ出張。
一部の高級ホテルを除いて、宿という宿が、埋まる、埋まる。

さらには、出張先の都合で、旅程が確定したのは出発の10日前。
必然、日本のビジネスホテルを彷彿とさせる狭さのホテル
(で値段は日本の3倍)しか残っていなかった。
しかもホテルはミーティング会場の大学から片道トータル1.5時間、なかなかの距離である。

今回も将来ミッションに搭載する観測器についての打合せが出張の目的。
会議は毎朝9時から。
19時前後くらいで議題を切り、夜はここから。

Boeuf
写真:牛の肉。中は真っ赤だぜ。ワイルドだぜ。でかいぜ。

 

tartar
写真:タルタル。生肉だぜ。量が多いから最後のほうはちょっと気持ち悪いぜ。

20時を過ぎるころビストロに入り、ワインを片手に、もにゃもにゃの会議が始まる。
なにせ22時半を過ぎても明るいので、20時なんてまだまだ夕方である。
と思って料理とワインに舌鼓をうっていると、あっという間に23時を過ぎてあたりは薄暗くなる。
そんなパリの夜景を眺めながら歩いて帰ると、宿に戻るのは毎晩、日付がかわる頃になる。

これでホテルに戻ってシャワーを浴びてベッドへ、だと最高、翌朝の目覚めもオキラク・ゴクラク。
だけど、現実はそうもいかない。
大量の、とはいわないまでも、ごく控えめに言って、少なくない量のメールが待ち受けている。
全部に答えるには1-2時間かかる(文を読むのが苦手なのと、文を書くのが苦手なせいもあるが)。

えー、みなさん、ちょっと、メールし過ぎじゃないでしょうか。
そのメール、本当に必要ですか?
あなたは本当にメールを書いているのでしょうか?
気づけばメールに書かされている、なんてことはありませんか?

年々増えるメール数を、なんとか減少に転じさせたい。
そのためにまずは、自分の出すメールを減らそう。
ときには返信も見送ろう。
メール撲滅運動。
IT全盛の現代社会に一石を投じる。
ワイルドだぜ。

 

RizAuLait
写真:最終日にレストランでたべたミルクリゾットのデザートは逸品だった。
帰国してから、どうしても食べたくて、クックパドでレシピは見つからないが
当てずっぽうで作ってみると、意外と美味しくできた。
お店で食べたのと同じくらい美味しかったのは、
料理の腕がよいのか、味覚が弱くて違いがわからないだけなのか。。。
(あと、食べ終わってから、レシピはフランス語でググればよかった事に気づいた。
早くもっと賢い人間になりたい。 )

 

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