グループ紹介

太陽系科学研究系は,大きく分けて太陽宇宙プラズマ惑星大気・電離圏固体惑星の研究内容に興味を持っています.それぞれの研究内容は,主軸となる研究領域を持っていますが,互いの協力で有機的なつながりを持っています.

有機的なつながりとしては,衛星ミッションでの共同研究,学生室での学生同士のつながり,セミナーの参加などが挙げられます.

太陽

太陽コロナや彩層・光球で起きている多様な太陽プラズマ物理現象を研究し,黒点磁場生成からコロナ加熱や太陽風加速,太陽フレア機構を解明することを目指しています.具体的な取り組みとしては,太陽観測衛星「ひので」の運用の中心的な役割を担い,取得したデータを用いた観測的研究を推進し,また数値シミュレーションとの比較検討等を行っています.さらに,次世代太陽観測衛星や観測ロケット実験に向けて,新しい観測機器や技術の開発に取り組んでいます.
( 太陽(ひので)グループ)

宇宙プラズマ

宇宙空間プラズマを包括的に研究し,惑星大気や太陽系の進化,さらには普遍的なプラズマ物性を明らかにすることを目標としています.これらの目標のために科学衛星に搭載する観測機器の開発,衛星から得られたデータを用いたデータ解析,大型計算機を用いたコンピュータシミュレーションを行っています.
( 宇宙プラズマグループ )

惑星大気・電離圏

惑星をとりまく大気や電離圏の研究を行なっています.主に研究対象としている惑星は,地球・金星・火星などの太陽系地球型惑星です.具体的な取り組みとしては,新しい観測機器の開発や,これまでに 国内外の衛星によって取得されたデータの解析,そして地上の望遠鏡施設等を利 用した地上観測データの取得です.これらを通して,惑星を取り巻く表層環境の 根本的な理解を目指しています.
( 惑星大気・電離圏グループ )

固体惑星

太陽系の形成と進化の過程を明らかにするため,固体表面を持つ太陽系天体を対象に, それらがどのような物質で構成され,どのような構造になっているかについて研究を進めています. その手法としては,直接探査(地震波,熱)やリモートセンシング,サンプルリターンであったり, 実験室で行う実験や地上観測であったりと,非常に多岐に渡っています.
( 固体惑星グループ )