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Solar Eclipse 20121113

オーストラリア皆既日食の際の太陽画像

太陽観測衛星「ひので」は2012年11月14日にオーストラリアで見られた皆既日食の際に、月に隠されてゆく太陽をX線でとらえました。「ひので」からは最大食分 99.3% の日食となりました。
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太陽彩層ジェットを地上プラズマ実験で初めて再現

Chromospheric Jet/Light Bridge

JAXA宇宙科学研究所の西塚直人研究員を中心とする研究チームは、地上の実験室にあるプラズマ実験装置を用いて、太陽観測衛星「ひので」が明らかにした太陽の彩層で頻発する活動現象と類似の現象を再現させることに世界で初めて成功しました。
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ようこそ太陽「ひので(Solar-B)」グループへ!

 太陽「ひので」グループでは、太陽コロナや彩層・光球で起きている多様な太陽プラズマ物理現象を研究し, 黒点磁場生成からコロナ加熱や太陽風加速,太陽フレア機構を解明することを目指しています.具体的な取り 組みとしては,太陽観測衛星「ひので」の運用の中心的な役割を担い,取得したデータを用いた観測的研究を 推進し,また数値シミュレーションとの比較検討等を行っています.さらに,次世代太陽観測衛星や観測ロケ ット実験に向けて,新しい観測機器や技術の開発に取り組んでいます.

 ひので衛星は2006年 9月にM-Vロケットによって打ち上げられた太陽観測衛星です。ひので衛星は目に見える光で太陽大気の底部、 光球や彩層のダイナミクスや磁場を観測する可視光磁場望遠 鏡(SOT)、100万度のコロナから出るX線を観測するX線望 遠鏡(XRT)、そして彩層とコロナとの間の遷移層と呼ばれる温度が急激に変わる領域を分光観測する 極端紫外線撮像分光装置(EIS)の3つの望遠鏡で毎日 太陽を観測しています。

 さらに次期太陽観測衛星Solar-C計画の検討も進めて います。またその前段階として、ライマンα線偏光分光装置搭載の ロケット開発(CLASP)も同時に進めており、2013年打上げを予定しています。

 太陽は我々に最も近い恒星であり、もう十分に研究し尽くされていると思われがちですが、実はまだわから ないことが沢山あります。私たちと一緒に、そして世界最高性能の望遠鏡を搭載した「ひので」と共に、太陽 の謎を解き明かしてみませんか。


チームリーダーが語る私たちのミッション  坂尾太郎*

太陽を通して宇宙や自然を理解したい    清水敏文*



*印 総研大宇宙科学専攻の受け入れを行っています。
研究室訪問、取材、その他質問等がありましたら遠慮なく御連絡ください。



連絡先


責任者: 坂尾太郎 / 清水敏文
研究室: 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所
新A棟 7階 1752 / 1753号室
 (神奈川県相模原市中央区由野台 3-1-1)
研究室電話 050-3362-3718 / 050-3362-4663
研究室ファックス 042-759-8526
電子メール sakao.taroisas.jaxa.jp / shimizu.toshifumiisas.jaxa.jp



<編集: 西塚直人>