ようこそ太陽「ひので(Solar-B)」グループへ!
太陽「ひので」グループでは、太陽コロナや彩層・光球で起きている多様な太陽プラズマ物理現象を研究し,黒点磁場生成からコロナ加熱や太陽風加速,太陽フレア機構を解明することを目指 しています.具体的な取り組みとしては,太陽観測衛星「ひので」の運用の中心的な役割を担い,取得したデータを用いた観測的研究を推進し,また数値シミュ レーションとの比較検討等を行っています.さらに,次世代太陽観測衛星や観測ロケット実験に向けて,新しい観測機器や技術の開発に取り組んでいます.
それぞれが発展し、連携し合うことにより、現象の理解が進展していきます。太陽物理、太陽プラズマ研究では黒点やフレアの全体像を高分解能で撮像・分光・偏光観測することが可能で,天体プラズマ現象を理解する上でのプラズマ実験場でもある点が大きな特色です。太陽は我々に最も近い恒星であり、もう十分に研究し尽くされていると思われがちですが、実はまだわからないことが沢山あります。私たちと一緒に、そして世界最高性能の望遠鏡を搭載して「ひので」と共に、太陽の謎を解き明かしてみませんか。
・チームリーダーが語る私たちのミッション 坂尾太郎 (Sakao Taro)
・太陽を通して宇宙や自然を理解したい 清水敏文 (Shimizu Toshifumi)
ひので衛星は2006年9月にM-Vロケットによって打ち上げられた太陽観測衛星です。ひので衛星は3つ目の望遠鏡で毎日太陽を観測しています。目に見える光可視光で太陽大気の底部、光球や彩層のダイナミクスや磁場を観測する可視光望遠鏡(SOT),100万度のコロナから出るX線を観測するX線望遠鏡(XRT)、彩層とコロナとの間の遷移層と呼ばれる温度が急激に変わる領域を分光観測する極端紫外線撮像分光装置(EIS)の3つです。
さらに次期太陽観測衛星Solar-C計画の検討も進めています。またその前段階として、ライマンα線偏光分光装置搭載のロケット開発(CLASP)も同時に進めていて、2013年打上げを予定しています。
より詳しい紹介はこちら。
<編集: 西塚直人>