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アダム・マスターズらの論文が Nature Physics 誌に掲載

JAXA・国際若手トップ研究者プログラムのメンバーであるアダム・マスターズらの論 文が Nature Physics 誌に掲載されました。
「カッシーニ土星探査機データから、銀河系における高エネルギー粒子加速に迫る」
(→ 詳しい解説はこちら


これまでのNEWS

西田篤弘宇宙科学研究所名誉教授が、2012年度の文化功労者に選ばれました (→詳しくはこちらへ)。



2011年11月3日-6日に神戸大学で開催された第130回地球電磁気・地球惑星圏学会において、博士課程の神山徹さん、井口恭介さん、修士課程の上村洸太さんの3名が学生発表賞(オーロラメダル)を受賞しました(→SGEPSSのHPへ)。

受賞対象となった研究は、神山さんの「金星雲頂でのスーパーローテーション時間変動と惑星規模波動との関連」(金星の高度70qにおける東西風速に数百日程度の準周期的時間変動があることを発見し、その影響を議論した成果)、井口さんの「SCOPE衛星搭載に向けた高精度磁力計の開発」(将来の磁気圏探査衛星に搭載する新方式のフラックスゲート磁力計(テストモデル)を開発し、性能評価を行った成果)、上村さんの「太陽風プロトンの月面散乱における散乱角依存性」(「かぐや」衛星の観測データを用いて月面で散乱された太陽風プロトンの反射特性を調査し、観測結果より構築した月面散乱モデルを基に数値実験的な考察を行った成果)です。



齋藤義文准教授が、地球電磁気・地球惑星圏学会(SGEPSS)の田中舘賞を受賞しました。受賞論文は「月探査衛星『かぐや』による月周辺プラズマ環境科学の構築」です。
 齋藤准教授からのメッセージはこちら



研究員の中村琢磨氏他による、"Evolution of an MHD-scale Kelvin-Helmholtz vortex accompanied by magnetic reconnection: Two-dimensional particle simulations"がJGR-Space Physics において過去30日間に最もダウンロードされた論文のトップ3に入りました。
論文の概要(最新研究成果)

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JGR Space Physics





2010年10月30日-11月3日に沖縄で開催された第128回地球電磁気・地球惑星圏学会において、博士課程の井筒智彦さんが学生発表賞(オーロラメダル)を受賞しました(リンクはこちら)。 受賞となった発表研究は"Evidence for plasma transport by kinetic Alfven waves at the magnetopause"、磁気圏への太陽風イオンの輸送メカニズムを、数値計算および衛星データ解析を通して、初めて観測的に同定した成果です。



研究員の田中健太郎氏他による、"Merging of magnetic islands as an efficient accelerator of electrons"(論文へのリンク)がPhysics of Plasmas 2010年10月号の巻頭表紙に選ばれました。

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論文概要:薄く引き延ばされた電流層内部に多数の磁気島が存在する時、磁気島同士の衝突的融合による強力な電場が電子を効率よく加速することを明らかにしました。その結果を活用して、磁気島の衝突的融合がサブストームでの電子加速に関与しているかもしれない、と議論を展開しています。



JAXA特集記事「JAXAの太陽系惑星探査」に藤本正樹 教授(ベピコロンボプロジェクトサイエンティスト),今村剛 准教授(あかつきプロジェクトサイエンティスト)の記事が掲載されています.

JAXAの太陽系惑星探査ページ

近年JAXAでは、月周回衛星「かぐや」、小惑星探査機「はやぶさ」など太陽系探査ミッションが大きな科学的成果をあげています。日本の惑星探査技術は着実に進歩し、世界的にも高く評価されるようになりました。私たちの星、地球の起源や進化を知るためにも、ほかの惑星を調べる事はとても重要です。JAXAでは、2010年に金星探査機「あかつき」、2014年にはヨーロッパと共同で水星探査機「ベピコロンボ」を打ち上げます。また、「あかつき」と一緒に打ち上げられる、ソーラー電力セイル実証機「イカロス」は、太陽光を帆に受けて進む、いわば宇宙ヨットです。このような宇宙機のアイディアはありましたが、これまで実現されなかったため、「イカロス」が成功すると世界初の快挙となります。


<編集: 中原美江>