衛星ミッション
科学衛星ミッションでは,その観測装置のいくつかが国際協力の下で開発されます.その中で,それぞれのミッションに国際的な研究者を加え,国際的な科学作業チームが形成されて,衛星計画の内容や,軌道投入後の観測運用計画の議論が行なわれます.宇宙惑星研究グループでは,実際の宇宙プロジェクトに積極的に携わることが可能です.科学衛星の運用にも参加できます.このページでは,宇宙惑星研究グループに所属する研究者・学生が貢献している衛星ミッションを紹介します.
---将来ミッション
木星探査計画 (Europa Juipter system mission)
【随時更新中】
Events
- 2010.12 木星・木星磁気圏高緯度イメージングに関する小会合 @ISAS 【発表資料DL】 【課題まとめDL】
- 2010.7 EJSMミッション搭載機器WS @California
- 2009.7 EJSMミッション搭載機器WS @APL
- 2009.2 木星・土星ダウンセレクション@ESA・NASA
- 2008.3 仙台会議
- 2008.2 ESAとの二機関会合
- 2008.1 木星WG 東工大会合
- 2007.12 NASAとの二機関会合
- 2007.10 ESA CV第一次選定
- 2007.6 ESA CV提案書締め切り
- 2007.1 木星WG設立
有用なリンク
- ESA側情報
- NASA側情報
- The JMO Science Forum (in English)
- Science Requirement Document (SciRD) for the JMO / EJSM (in English)
LUPEX REIWA-TRITON
齋藤義文,西野真木
TRITON(Triple-reflection Reflectron)は月極域探査機LUPEXのローバに搭載される水資源分析計REIWA(Resource Investigation Water Analyzer)の中の分析装置の一つで、 REIWAの熱重量測定部で生成された中性ガスの質量分析を行う装置です。水分子の相対量を近接した質量を持つ分子・原子と分離して計測する他、月表層の揮発性物質を主な測定対象にして 質量数200までの分子・原子の測定を行います。 記事を読む... >>
日欧共同国際水星探査計画 BepiColombo
藤本正樹,早川基
水星は、様々な意味で奇妙な惑星である。その謎はそれを周回する探査機によって解明されるべきものであるが、水星の太陽からの距離は、「灼熱環境」 と「軌道投入の困難さ」を意味する。国際水星探査計画「ベピ・コロンボ(BepiColombo)」は、水星の磁場・磁気圏・内部・表層を初めて多角的・総合的に観測する、日欧初の大型共同宇宙科学プロジェクトである。 記事を読む... >>
SCOPE/CrossScaleが目指すSCIENCE
藤本正樹,齋藤義文
我々はSCOPE/CrossScale計画を通じて、(1) 衝撃波、境界層渦乱流領域、磁気リコネクション領域、といった「鍵」となる領域を観測(2) 編隊を組んだ衛星群によって空間構造把握を行う(3) 電子スケールに至る高時間空間分解能を持ってプラズマ観測を行う、の全てを実行する。その成果は、一般的な宇宙プラズマダイナミクスの本質理解の構築へとつながるものでもある。 記事を読む... >>
最高エネルギー粒子をつかみ取るERGミッション
三好由純,加藤雄人,笠原慧
「ERG」は、地球近傍宇宙空間における最高エネルギー粒子の生成メカニズムを探る磁気圏探査衛星です。いかにして相対論的粒子が生成されるのか?この加速機構を解明するには、広いエネルギー範囲にわたる物理現象の理解が必要である。「ERG」は世界で初めての本格的な総合的観測により、この謎を解き明かします。記事を読む... >>
---現行ミッション
SELENEが目指すかぐや姫の正体
齋藤義文
「かぐや(セレーネ)」は2007年秋にH-IIAロケットによって打ち上げられた、日本初の大型月探査衛星です。「かぐや」は月表面の元素組成、鉱物組成、地形、表面付近の地下構造、磁気異常、重力場の観測を全域にわたって行っています。これらの観測によって、総合的に月の起源・進化の解明に迫っています。 記事を読む... >>
オーロラの微細構造を解き明かす「れいめい」
浅村和史
「れいめい」衛星はオーロラ発光層を詳細に、時間分解能も高めて撮像しようとする為に三軸姿勢制御衛星とし、オーロラ粒子 (電子・イオン) 観測器の形状と配置を工夫、さらには観測時に磁場方向を追尾するような姿勢制御を行います。オーロラ発光層を高分解能で撮像観測するためにスピン衛星でないことのデメリットを補い、撮像観測と粒子観測を同時に両立しています。 記事を読む... >>
地球の尾っぽのプラズマ科学探査「GEOTAIL」
篠原育
磁気圏尾部観測衛星GEOTAILは、1992年7月24日に米国フロリダ州ケープカナベラルからデルタ-Uロケットで打ち上げられた日米共同プロジェクトの衛星です。当初の主要な研究目的は、地球磁気圏尾部の構造とダイナミクスおよび磁気圏の高温プラズマの起源と加熱・加速過程を明らかにすることでした。 記事を読む... >>
太陽活動とオーロラ現象を結ぶ「あけぼの」
松岡彩子
「あけぼの」を打ち上げた第一の目的は、オーロラ現象の解明でした。そして、オーロラを光らせるプラズマについて、また関連する様々な現象について多くの発見をもたらしました。しかし同時に、多くの新たな疑問も生み出しました。そして、その後の「れいめい」衛星などの新たなプロジェクトの目的となりました。 記事を読む... >>
科学衛星データアーカイブサイト
衛星ミッションでは,科学衛星の開発のみならず,衛星から地球に伝送されてくる膨大なデータの処理も重要な課題です.私たち宇宙惑星研究グループのメンバーも,データアーカイビングに携わっています.
DARTS (Data Archives and Transmission System) は宇宙航空研究開発機構・宇宙科学本部・宇宙科学情報解析センターによって運営されています.
<編集: 藤本 晶子>