スタッフ出張報告

犀川を眺めながら
JSPS-PD研究員 田中健太郎

北陸の小京都であり,加賀百万石で有名な金沢.今年の秋学会(SGEPSS)の開催地は金沢大学である.会場は金沢駅から30分ほどバスに揺られて,緑深い角間キャンパスで行われた.初日は日曜日と言うこともあって,会場は学会関係者ばかりだった.
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今回の学会で最も目を引いたのは,なんと言っても「かぐや」だろう.SGEPSSにおけるかぐやの存在は,「固体惑星・地磁気・惑星大気・宇宙プラズマ」全範囲に渡っているという意味において,重要である.

そして実際,かぐや関連でのメディア取材が来ていた.地元TVと新聞取材だった.我が研究系の齋藤准教授が大活躍.TV放送は残念ながら見れなかったが,新聞は入手した.こんなにも報道関係者が多いのは,じつは金沢が会議誘致立国でもあるからだ.
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さて,今回の学会で感じたこと.
観測=数少ないデータセットから如何に高純度なデータをより多く抽出できるか?
シミュレーション=莫大なデータセットから如何に高純度なデータをよりコンパクトに抽出できるか?
である.お互いの手法に隔たりがあった時代とは異なり,現在はお互いの距離感が近くなってきている.それは,テクノロジーの進歩もあるだろうが,互いの研究に対する興味・関心が深まってきたから,なのかもしれない.
musashigatsuji

そのような状況の中,互いが興味を持つのは至極当然で,またこのような雰囲気を若い世代に感じてもらえることは至極嬉しい.
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