スタッフ出張報告
Cross-Scaleプロポーザル打ち合わせ
松岡 彩子
5月30日から6月1日にかけて、Cross-Scaleのプロポーザル打合せのために、藤本、斎藤、松岡の3人はロンドンのインペリアル・カレッジに行ってきました。
衛星を10個くらい打ち上げて磁気圏の編隊観測を行うCross-Scaleプロジェクトを、ヨーロッパの宇宙プラズマ研究者がESAに申請しようとしています。その申請文書をどのように仕上げるか、その中で日本の SCOPE 計画をどのように盛り込むか、また今後日欧がどのように協力していくのかを相談することが、今回の出張の目的です。
インペリアルは、いわゆるロンドン大学のうちの一つのカレッジです。去年の秋、関君が3ヶ月間とても充実した研究生活を送ってきたところですが、私も10年前に約1年間滞在して研究した経験があります。
1年もいたのだから建物の中は目をつぶっても歩ける、と言いたいところですが、10年前とは部屋割りが変わっていることに加え、スペースプラズマグループのいる Huxley Building は、狭い廊下が曲がりくねって、壁や扉がどこも同じように見え、しかも歩いているといつの間にか隣の Blackett Building に入ってしまったりするので、目的地にたどり着くのが大変です。部屋番号を頼りに、打合せの部屋を探し当てます。
インペリアル・カレッジのあるサウスケンジントンは、博物館が多く旅行者が多く訪れる場所です。インペリアル・カレッジに隣接した科学博物館には、以前住んでいた時にも大好きでたびたび訪れました。打合せが終わった後で久しぶりに行ってみると、展示が立派になり、しかし入場料は無料になっていました。下の写真は博物館に展示されていた、磁気圏の観測で有名なAMPTEのエンジニアリングモデルです。宇宙研の衛星も、使わなくなった熱構造モデルなどは、もっとこのように博物館などで一般に公開できると良いですね。