スタッフ出張報告
ロケット打ち上げ作業 @ スバルバード
横田 勝一郎, 斉藤 義文
11月28日から12月8日の間にノルウェーのスバルバード島からノルウェーの観測ロケットICI-2 ( Investigation of Cusp Irregularities-2: PI Prof.J. Moen ) が打ち上げられます。この観測ロケットに宇宙研・宇宙プラズマ研究系から阿部がFBLP (Fixed Bias Langumuir Probe:電子密度計測器)という観測装置を、齋藤がLEP-ESA (Low Energy Particle experiment-ElectronSpectrum Analyzer:低エネルギー電子計測器)という観測装置をそれぞれの担当責任者となって搭載します。
極域電離圏の対流パターン推定に有効なHFレーダ観測において、予期しないような強い後方散乱波を受信する事があります。全天カメラとの同時観測により、散乱エコーを生じるターゲットの領域は630nm の波長で観測される極域カスプの発光領域に一致し、エコーのパワーとスペクトル幅が極めて大きくなることが報告されていますが、ICI-2 観測ロケットプロジェクトの目的はこの不思議な現象の発生メカニズムを解明することにあります。
宇宙プラズマ研究系の齋藤研究室では荷電粒子計測装置を用いた地球・惑星周辺空間の観測的研究という一貫した方向性を持つ研究を行っており,その一つの方向として,極域オーロラ粒子の高時間(高空間)分解能観測をここ数年間進めています。ICI-2 LEP-ESA はこれまで大学院生の原田を中心に齋藤、横田が搭載準備を進めてきました。
現在、齋藤、阿部、横田の3人が、ICI-2 観測ロケットの打ち上げ準備でスバルバード島のニーオルスンに滞在中です。こらから打ち上げ迄の間、観測ロケット打ち上げ準備の様子を現地で撮った写真と共にお知らせしていくことにしたいと思います。
第5回 1時間遅れの現地時間6−13 時でカウントダウン作業を行いました
第6回 今日は現地時間6時からカウントダウン作業を行いました
第7回 今日も現地時間6時からカウントダウン作業を行いました